ひとりじゃない(145日目 2025/08/04)

ひとりじゃないという安心感、基盤感、ホーム感があるからこそ、踏み出せること、選択できることがあり、それが自由につながると思う
牧野彰邦 2025.08.04
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・子どもといるときに、じっと子どもの声を聴くようにしている。片手間ではなく、なるべく体ごと向けるようにする。用があるときは遠くから呼ぶのではなく、近くに寄って話しかける。大きな声を出さない。半径を小さくして話しかける。そうするように意識することで、自分の時間が取り戻せるような感覚になっていく。自分の大切なものを意識できるようになっていく。マインドフルネスということだと思う。

・某テレビ番組で、安田大サーカスのクロちゃんが亡くなったお父さんに再会するというドッキリを見る。詳細は省略するが、泥酔状態のクロちゃんを、渓谷に運び出し、かなり緻密に声や容姿や話し方を再現した(らしい)お父さん役と、三途の川で再会するという設定だ。倫理観と、そもそも現世もバーチャルだよねというスピリチュアルな文脈と、人は物語のなかを生きているという世界観と、いろんなものが入れ子と入れ子になっているようなVTRだった。クロちゃんは完全にお父さんと再会したと思い込んでいて、号泣しながら本音を大声で叫んでいた。ここまでの気持ちにさせてくれる親がいたことはかなり幸せだったのだと思う。世の中にはここまで親に思い切れない人もたくさんいると思う。

・もし親を憎むかたちで今を生きている人がいたとして、その人が仮に同じような場面に出会ったとき、なんと親に向かっていうのだろう。亡くなってしまったはずの親が目の前に現れて、意識が朦朧とするなか、今まで言えなかったことを叫ぶ。叫べないかもしれないが、きっとぶつけるのだと思う。そのときぶつけるのが憎しみかもしれない。けれど、それを現世に生きているときに親に向かってやりきれなかったのだ、その人は。ずっと親に向かって憎しみを抱えていきてくことほど辛いものはないと思う。いろいろな家族のかたちがあるなかで、そういうことをしなくて済んでいる自分はそれだけでも幸せだと思う。

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