自分の声の聴き方(69日目 2024/09/03)
自問自答モニタリング
牧野彰邦
2024.09.03
読者限定
今日からまた、書き始めてみようと思います。
僕はよく、自分のことを振り返りますが、それは自分が迷子になる感覚があるからです。迷子は不安です。自分がどこに向かっているのかわからない、という不安というよりも、そもそも「今自分がどこにいるのかがわからない」ということからくる不安のほうが大きいのだと思います。と思います、と書いていますが、これを書き始めてから、そうなのかもしれない、と初めて思ったことです。やっぱり書かないと、自分が考えていることなんてわからないものだな、と思います。
頭のなかで、ああだこうだ、と考えている、というのはかなりの部分で錯覚なのではないかと思います。こうして書き出すことで、はじめて真っ当な考えのまとまりみたいなものができあがってくる。頭のなかのああだこうだ、というのは、幻想なのだと思います。考えているようで考えていない。ただ、思考の断片というか、記憶の断片ですね、それが、脳内でランダムに組み合わせが起きているだけなのではないかと思います。それが、一定のまとまりをもっているように錯覚してしまうことで、「考え」として勘違いしてしまうのではないか。